プロの栄養→サプリメント
わたしには脳の大切な部分を四分の一近くを切りとって、22年間植物状態と言われながらもたくさんの力をみせてくれる息子がいます。その息子が医学的に回復が不可能で、何の治療も投薬もできないと言われたところから、もう病気を治すことはあきらめました。
そのかわり、残った身体をより正しく機能させること、身体を治すことを考え始めました。生きている限り自然に口から食事をさせてやりたい。食事をさせ続けることが、生きている証しなのだから・・・・・・と決めました。
それにはまず栄養です。
栄養の中には、薬と同じような効果を出してくれるものもあります。
ただ、有効栄養成分を食事で十分にとる力を失っている息子にとっては必須量を食事だけには頼れませんでした。何とか効率良く栄養を入れさせたくて、牛の骨を煮出したり、野菜を何日も炊いたりと、栄養成分を濃縮した食事を作り続けました。
良いと言われているサプリメント(☆)は片っぱしから使ってみました。民間療法も含めるとずい分たくさんのものを試してもみました。
でも、機能体能力低下のひどい息子にとって副作用や好転反応は致命的なのです。どんな食物と組んでも副作用がなく、安全性の高いものを求め続けたのです。
医学会発表で有効と考えられる、そして安全性を保障された機能性食品も、息子にとっては効果がなかったり、食べ辛かったり、飲み辛かったりがあって、何社かにはそれを改良したものを作って欲しいと申し入れもしましたが、うまくいきませんでした。
ある時、ある方から、「あなたがサプリメント作ってみたら?」という提案をされました。
「えっ! 私でもサプリメントを作れるの?」そんな考えはまったくなかったのですが、それで逆に発想の転換ができました。
その後、幸いにも協力して下さる老舗の食品会社と出会い、息子のために私の希望通りのサプリメントを作ってもらうことができたのです。
今、それを一緒に飲んでいる私たちがこんなに元気にしていられるのは、その提案と発想の転換のおかげだと思っています。
身体を治す作用の栄養成分を持つサプリメントは、栄養界のプロフェッショナルなのです。
プロフェッショナルを使いこなすには、しっかり勉強して理解し、プロの持てる力をきちんと有効活用できなくてはなりません。
あくまでも基本は身体の持つ能力補助の栄養ですから自分に合ったものを正しいエビデンス(証拠)に基づいて使うべきです。
病気を治すのではなく、身体を治すものと考えて本来の力を取り戻すことができれば病気から元気になることが奇跡ではなくなります。
☆サプリメントとは薬と同じように作用する効力を持つ栄養成分のこと