親のプロになってよね!(1/2)

お金がないから仕様がない?

 どうしても脳に栄養を与えたくって、脳を活性化することが、今、一番大事な心を育て、健康を守り、美しさを創ることだ。そう信じてやってきたけれど、私の思うものを作って

売ってくれるメーカーがなくて、2001年に、とうとうわが研究所で開発・発売することにしたのです。

 今まで骨髄由来だったものを植物由来にしたため、いろいろな摩擦が出て来たけれど、この方が良いと分かった以上、飲む人優先にしなければ気がすまなかったので、そんな方向にしたのです。

 でも、そんな信念を貫くために行き違いが生じ、今まで仲間と思っていた人たちが離れていったり、多額の借金をしたりで前途多難だなと思っていた時、2003年9月1日発売後、たった5日で全部がひっくりかえるようなことが起きてしまったのです。

 9月6日の新聞で一斉に、狂牛病の心配から骨髄由来食品の販売停止が報道されたのです。

 その後、すべての牛骨髄由来食品は販売・製造禁止になったのはご存知でしょう?

 植物由来の脳栄養素を周囲の反対をはねつけて9月1日に販売したら、5日後には骨髄由来がダメになったのだから、危機一髪のところでした。

 やはり、最初に「今以上に良い栄養素、または方法がみつかったら、迷わず、切り替える勇気を持ち続けます」―――と言ったことをたがえないで良かったと思います。人からいろいろ言われたり、いろいろ他のことも複合して、いったんは自殺したのに、死ねなくって・・・息を吹きかえし、その直後の新聞ニュースだっただけに、

 「天はやっぱりみてるんだ」

という恐ろしさ―――嬉しさよりも―――にうち震えてしまいました。こういうの「虫の知らせ」と言うんでしょう!!

 だから、この脳の栄養素は、天が認めてくれたものと考えて、収益が上がるようになったら、給食でも使えるように図りたい。

 そうすれば、キレる子供たちが減って、脳のネットワークの広い心のEQの高い子供たちになるし、もちろんいじめも減ってくるはずです。

 そうすれば、いじめにあってた時、守ってやれなかったミッタロに、償いがつく―――そう考えて、たくさん飲む人が安くなる、相互扶助の販売方法をとってもらったのです。

 でも、販売とは名ばかりで、どうしても作らなければならなかった必要な栄養素を、先払いで工場に作ってもらい、皆で分けて使っているという感じなのです。

 だから、時々、

 「うちの子に飲ませたいけどこんな高い物は飲ませられない。お金がないと助けられる子も助けられないんですね。お金がかかるから、仕様がない。うちの子は、飲ませられないからあきらめます」

―――と言ってくる方には、心底、悲しくなってしまうのです。

 何を優先して生きていくの?

 子供の生命以上に大切なものが、この世にはあるの?

 お金がないなら、ホントウにないのなら―――。

 ホントウにないというのは、家を出てくる時の、私みたいな状態のことをさすんですよ。32年間積み上げてきたものを、1円残らず置いてきて、借金をかかえ、仕送りの必要な息子と一分も起きられない息子をかかえ、自動車も、何も、自分名義のものは何ひとつなく(貯金もなく、なんにもないからこそ、ホントウにないからこそ、まわりの応援者が一致団結して、引っ越し資金を作り、家を出てこられたんだけど)、それでも借金して、そんな高い物を2000人分(1回作成するロットが2000なのです)作る人が、ホントウに無いという人なんです。マイナスの人なんですからね!