プロフェッショナル・ポケット
研究所の奥まった控え室に、大きな白いタペストリーが一面にいっぱいに下がっています。
15cm角程のポケットがズラッとついたこのタペストリー。
ポケットのひとつひとつに名前がついていて、ボランティアをしてくださるメンバー同士のコミュニケーションに使われたり、時には私がこのポケットに小さなプレゼントを入れたりと活用され、「ごほうびポケット」と呼ばれています。
神奈川県に研究所があった時は、とっても狭くてみんなの居場所がなかなか作ってあげられませんでした。
せめてこの壁にかけたタペストリーの小さなポケットだけでも、アナタの居場所はここにあるのよって伝えたくって、作ったごほうびポケットです。
吉祥寺に移転した今も、そのままみんなの居場所のひとつになってくれているのです。
イベントに参加できなかった人が、さびしい思いをしないように、イベントのキャンディーを入れたり、写真を入れたりと、活躍中です。
夜遅く、全部の仕事が終わり、皆が帰った後に、何にも入れる物がない時でさえ、このポケットの前にしばらくたたずんでしまうことがあります。名札をみてひとりひとりの顔を思い浮かべながら・・・・・・。
そうすると、
「もっといいものをどっさり、入れられるようがんばろう」、と思えてきます。勇気が湧いてくるのです。
ドラエモンの四次元ポケットもいいなぁと思いますし、「夢や希望がつまってる」と歌にもあるポッケもいいけれど、私にとってはそれ以上に生きているポケットなのです。
物を入れるポケットが普通のポケットなら、「ごほうびポケット」はさしずめ、やる気やがんばる勇気をくれるプロフェッショナル・ポケットと考えてもいいと思います。
あなたもこんな「ごほうびポケット」作ってみません?自分自身用のでもいいと思います。
私は作りました。何かと理由をみつけて、
「いいこ、いいこのがまんのこの京子チャン」と言いながら、チャリンと500円玉入れるカンのごほうびポケットを。このポケット(カン)には500円玉で30万円たまるのです!
もし満杯になったら!?
みんなのごほうびポケットに入れるもの買おうって決めています。
だってそれが一番うれしい自分へのプレゼント、ごほうびだからです。
そしてみんなにね、
「うれしい?」
「私がプレゼントしたの」
って恩に着せるんです!