サービスのプロ(1/5)
私はホテルに行くのが大好きです。
一流のサービスを創るプロたちに出会えるからです。相手を気持ち良くさせる「接待」のプロたちは、ゲストが何を求めているかをキャッチする洞察力(アンテナ)とその求めていること(ニーズ)を受け止める度量と行動力、そして何より、自己の役割に誇りを持っています。
そうしたプロと出会うことで、人のプロとして他人を喜ばすヒントや力を養成できているのです。私たち日本人にとってはちょっと慣れないホテルの習慣としてチップがありますが、これもとても良い、人のプロ修行のひとつだと私は思っています。
今では、適正なチップをさせてもらうことがとても嬉しくて、そのお金を使いたいために自分自身の無駄をセーブするようになりました。
ホテルマンたちが舞台の上の役者のように素晴らしいプロの技を見せて下さることへのギャランティという意味で、チップはとてもメンタルでスリリングな習慣と言えるでしょう。
ただ、海外ツアー・パック旅行の場合、サービス料込みということがチップ込みと混同して、旅行社が事前に支払っていてくれているという思い違いがあるようです。
でもサービスは、人対人、ケースバイケースですからその都度、適正な判断が修行になると思います。私はそれらのことを、ツアーで行ったドイツのホテルマンから学ぶことができました。