1.製品開発のきっかけ② 


大切なのは栄養素

その中で人間にとって一番重要なのは栄養素だと思い知りました。
少量しか食べられない息子に、効率よく栄養を与えるため、
世間でよいといわれる、ありとあらゆるものを試しました。

ある日、医学誌でアメリカ人医師のエビデンス(証拠)に基づいた
植物性脳内栄養素ホスファチジルセリンという物質の研究論文を読みました。

「コレだ!」とひらめきました。

身体のすべての機能は脳がつかさどっている以上、
脳を活性化すること以外ですべての身体機能を向上させる方法はない
という確信を勉学によって持っていました。
この時出会った植物性脳内栄養素が安全で重要な助けになると実感したのです。

一般的には流通していない中、手掛かりを見つけ、
サンプル分として少量入手することができました。
ただ、製剤化して常に入手する方法はありませんでした。

もとより、私にとっての栄養素とは、
生死をかけた息子の日々の糧となりえるものでなくてはならず、
ゆえに真剣に取り組み、利益など考えないクオリティ本位のもの
ではなくてはなりません。

なので、とうとう自力で作ることになってしましました。

薬学について素人だったのに、多くの薬学書や医学書を勉強し、
大勢の薬学者や医学者に協力していただいた賜物として
ホスファチジルセリンのカプセル入りを作ることが出来ました。

出来上がるまでの8か月の過程テスト中は、時が経つのが遅くって遅くって、
とうとう完成した時の嬉しさは今でもはっきりと覚えています。

「人の口に入るものは生命に関わるもの。」
「どんな製品でもクオリティ本位で作る。」

加えて、素材・製造にかかわる人間のクオリティ重視。

それ以降に開発する商品に通じる大切な、
そして決して譲ることのできない信念です。