3 火事場の馬鹿力の誤作動 どうしちゃったの?(5/5)

 

少しずつ話を理解し始めた彼は問いかけました。

「でも……ホルモン剤は強い副作用があるっていうから怖いなって思ってるんですが……」

「もちろん、副作用のない薬はないと言われているくらいで、薬は効果を上げると同時に副作用もあるものだと考えて間違いはないと思うわ。でもね、誰もが持っている自然調整力が正しくしっかり働いてくれている身体では、身体にとって害になると思われる物質は排泄するように働いてくれるはずなの。だから薬も、この力がしっかりしてくれば飲まなくてもいいようになれるのよ。それまでは自己流で止めたりしてはダメ。この自然調整力を整え、しっかり働かせてくれるのに必要なのが、エネルギー源なのね。そのためには脳内栄養素をたっぷりりながら、自分の内なる自然調整力が解決してくれるまで薬を使ったらどうかしら。症状が消えれば薬は出されなくなりますからね」

 こんなやり取りがあって2か月後、彼は見違えるほど血色もよくなり、本当に薬もいらなくなりました。