全体の中の全体は金魚鉢の金魚
金魚鉢の金魚がひらひらと泳いでいます。
2年前は稚魚で10数匹いたのに、次々と死んで今は3匹だけになってしまいました。
金魚鉢の中で1匹の金魚が死ぬと、その身体についた寄生虫や腐敗菌類は放っておくと金魚鉢全体を汚染してしまいます。
また、同じように水中のどこの場所に汚物が混入しても、水全体に汚染が広がり金魚が住めない環境になってしまいます(キンギョ迷惑ってこのことでしょうか?)。
そのようなことが2年間に何回かあって、その度にそれをたくみにかわしながら生き続けてこられた3匹は、生命本能の強い金魚、プロフェッショナル・サバイバーだったのでしょう(よく見ると、強そうな顔つきの金魚たちです)。
私たちは、地球という金魚鉢の中で共存している生き物です。ずっと生き残ってこられたサバイバー生物です。
全体の中の一部でもあるし、その一部が全体に影響を与えられて全体の存続や環境を左右する、全体責任をもつ生物ともいえます。
金魚鉢を外側からみて分かるいろいろなことも、金魚鉢の内に生きているものにとっては、全体がみえないので分からないのかもしれません。
でも、金魚鉢の金魚を見ながら1匹が全体の中の一部でもあり、全体でもあるんだと気付けます。そう、私たちひとりひとりが全体の中の全体、すべての一部でもあり、全部でもあると気付けるのです。
そのあなたが、私が、落ち込んでなんていられないではありませんか!
そんな気持ちにさせられる金魚鉢の中のプロフェッショナル・サバイバー金魚たちです。