1.T美さんの例

 ここ1年くらい、時々胃ケイレンを起こしては、病院に行って診てもらうけれど、何でもないと言われる。でも、痛むから痛み止めを使うけど、効果がない。食事はおいしく食べられるので仮病かと人には思われるしで、相談にみえたのです。

 ストレス波がとても高いので、

 「何かすごいストレスがあるみたいですね? お仕事ですか? それとも何か悩みでも・・・?」

 最初少し躊躇していましたが、

 「あのう、この胃ケイレンって夢と関係がありますか?」

 「夢って?」

 「時々、同じ夢をみるんです・・・その夢をみた時、胃ケイレンを起こすみたいなんです。」

 「どんな夢?」

 「どこか分からないんですが、高原みたいな木のいっぱい茂っている所を、列車がホームに入ってくるんです。そして、私の目の前で止まるんですが、その列車はコンパートメントに分かれていて、どのコンパートメントの家族同士が集まっているみたいなんです。

 私が目の前の空のコンパートメントに乗ろうとすると、横から係りの人がきて『切符がないと乗れません』と止めるんです。『切符はどこで?』って聞き返していると、向こうから知人が手にチケットをひらひらさせてニコニコしながら歩いてくるんです。とっさに、私の分も持ってきてくれてるんだと思ってそちらの方に行こうとすると、どこかで『Tシャツを着ていない人は貰えないのよ』って声がして・・・。その声が聞こえたかのように、その知人が後から来る人たちに「ヒマワリ」の柄のTシャツを着せてあげてるんです。

 そして、私の目の前を着せて貰った人から通り過ぎて列車に乗って行くんです。私も貰えると思ってそばに行くと、その人は私が目に入らないらしく、最後の一枚を女性に着せてあげているところでした。

 そして・・・・・・みんなで列車に乗っていってしまいました。楽しそうに5人のヒマワリ柄Tシャツの家族・・・・・・、胃がキリキリしてきましたら目が覚めて・・・・・・胃ケイレンだったんです。」