プロフェッショナル・プロポーズ(3/4)

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3.結婚、離婚また結婚!?

ところが!

 「センセイ! お久し振り! 予約していないけど、ちょっと寄らせていただいていいですか?」

 突然の電話、しかも元気な声の電話でビックリ!面談室に現れた彼女を見てもっとビックリ!髪形も変え、見違える程。こんなに元気で輝いているこの人が、死病にかかっているですって?

 「私、結婚したんです。ま、正確には再婚だけど。」

 我が耳を疑うというのはこのことです。マヒした口を必死に動かして、何か言わなくてはと珍しく私がアセアセしてしまいました。

 「ディズニーランドで結婚式したの?」

 気がついたらお馬鹿な質問をしていました。

M子 「照れくさいけど、センセイだから言っちゃうと・・・相手は、元のダンナなの。」

 「ぎょえっ!」

と私。

 M子さんは、ホントウに幸せそうな笑顔で時々は涙まじりに、一気にこのすっごいロマンス物語を話してくれました。

 娘さんの結婚式のリハーサルで8年ぶりに再会した元夫さんは歳より老けていて、ショゲているみたいで気抜けしちゃったこと。

 お婿さんは娘のY美にとてもやさしくて4回もの衣装替えをするのを嫌がるどころか「商売手伝ってもらう家に来てもらうし、大所帯だし、新婚旅行も行けないし」と、Y美に申し訳なく思っていること。

 そしてその感謝から、せめて結婚式は華やかにY美が着たいと言ったドレスや着物を着せてやりたいと言ったこと。

 その帰り道、

元夫 「立派に育ててくれてありがとう。」

M子 「あなたも協力してくれたじゃない。」

元夫 「オレなんか仕送りしていただけだもんな。みんなお前がしてくれたことだよ。それにしてもいいムコさんでよかったな。」

M子 「ホントにね。」

元夫 「M子・・・オレね、ずーっとお前のこと考えていたんだけどさ、もっと大事にしてやれたのに粗末にしてたから、バチが当たっていい女に出会えなかったよ。お前以上のさ。」

M子 「・・・・・・。」

元夫 「もう一度、つき合わないか・・・・・・もしお前がよければだけど・・・・・・。」

M子 「・・・・・・あの、私もうすぐ死んじゃうと思うんだ。末期ガンだって。白血病だって・・・・・・。」

元夫 「・・・・・・じゃあ思い残すことがないよう、何でもしてみないか。ディズニーランドで結婚式するとかさ・・・そしたら病気治るかもしれないじゃないか。」

M子 「語尾が涙で声にならなかった彼の言葉に、覚えていてくれたんだこの人って、喜びが重なってなんだか分かんないけど、ほーっとしちゃって今までの空白なんてなくなっちゃった。でも、この人残して死んじゃうじゃないって気が付いて・・・・・・そしたら、この人必ず悲しむよなって何かもう、こう、パニックになっちゃって・・・・・・わあわあ泣いちゃったんです。」

元夫 「お前もずい分苦労したんだね。前だったらツッパッてて、絶対泣かなかったもんな。よおし、泣くだけ泣いたらもう一生、泣かせないぞっ! オレが泣かせないよう大事にするぞっ! 今までの分、取り返そうなッ!」

M子 「でも・・・でも・・・、あなたを残して死んじゃうのよ・・・・・・治んないのよ・・・・・・。」

元夫 「馬鹿っ! そんなことあるかよっ! ディズニーランドで結婚式オレひとりじゃできないんだゾ。」

M子 「今度の馬鹿って言い方、とてもやさしかったんです。今までと違ってた。」

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