おかげさまのプロはおもてさま?

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おかげさまのプロはおもてさま?

よく人から、

 「センセイのおかげで・・・」とか、

 「おかげさまで、すっかり・・・」とか、

 お礼を言われます。

 その時私は、その人にとって、「かげ」で働いた人になっているのですが、お礼を言われる私は「おもて」に立っているのです。「おもて」に立って、「おかげ」さまでと、お礼を言われているわけなのです。

 そういう時、「おもて」に立っている私は、「かげ」で支えてくれている人たちのことをいつも思い浮かべているのです。

 ずい分、たくさんの「かげ」で支えてくれている「おかげさま」があって、「京子センセイ」と言われて私も「おもて」に立てているのです。

 この「かげ」で支えてくれている本物の「おかげさま」が私の「おもて」さまなのです。

 

 ある婦人が、脳いっ血で身体の不自由になったご主人の看護をしていらっしゃいました。もちろん、70歳近い人が同じ歳くらいの人のお世話をするのは並大抵のことではありません。

 このダンナ様、元気だった頃は身勝手な人で、家庭をいっさいかえりみませんでした。生活費も入れず、働いたお金は、ぜんぶお酒や外の女性に使ってしまって、病気になったので、戻ってきたようなのです。

 でも、子供たちの父親だから、仕様がないと思ってやっているのに、相変わらず、わがまま放題は変わりません。

 情けなくなって、子供にグチを言ったら、

 「私もお父さんのこと許してないから、お母さん、別れてください」

 「えっ! だってもう70よっ」

 「いくつになったって、不幸なら、別れて暮らすべきでしょ! 子供のためにがまんしていたといわれる、子供の身にもなってみて! 70になっても、まだ不幸なら、本当に不幸なんだから、死ぬ前に幸せになってよ!

 お父さんに幸せにしてもらおうなんて考えてたから、別れられなかったんじゃないの。自分で幸せにならなきゃ、誰もしてはくれないって教えてくれたのはお母さんでしょ。だから、私は、お母さんのおかげで、自分の手で幸せをつかもうとがんばってこれたのよっ!

 もう、おかげはいいから、遅過ぎないうちに、お母さんも、幸せめざして! 私たちのかげで支えてくれなくてもいいから、幸せになって!」

―――と涙ながらに激励されてしまったのです・・・・・・。

 それでその婦人はダンナ様と別れまし・・・?・・・いいえ、それが違うのです。

 カゲで支えていたはずの自分が「おもて」だったと子供さんに言われたとたん、つまり、ご主人を支えていた自分を、子供たちは「おもて」さまとして見てくれていたと気が付いたのです。

 だとすると、そういう評価はご主人のお「かげ」だったのだと考えられるようになって、この役回りに満足してがんばろう。それには、プロのヘルパーのような気持ちで接していこうと決められたのです!えらい人ですよね。

 今では周囲の方々からも尊敬されているこの婦人、他人の面倒見も良く、「おかげさま」―――とお礼を言われる毎日だそうです。彼女も「おもて」さまをしながら、きっとお「かげ」さまのことを思いやっていらっしゃるのでしょう。

 私などより、ずっとすごい「おもて」さま、頑張って!

 これが「おかげさま」のプロでしょうね。

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