1 気づいてほしい難病のスタート時(3/3)
あのとき、あのとき、あのとき……。
病気になった人、みんなのあのときって、どんなとき?
身体がちょっと熱っぽく、食欲が不振、だるい、疲れっぽい、手足を動かすのがかったるい、頭が重い、肩がこった感じ、お腹の調子が悪い……。
とにかく、病気じゃないけど元気じゃなくて、病気になりそうな感じだけど無理すれば働ける ―――― そんなとき、みんなも一度や二度なかった?
そんなときのそんな症状は、どこからどうしてくるの?
私たちの身体は外部からの侵入に備えて、幾重にもバリアーが張りめぐらされています。内部の調子は自律神経が平衡を保とうと、働いているのです。
身体の外からであれ、内からであれ、ひとたび身体に害が加わりそうになると、各所に張りめぐらされたバリアーが作動し、ここに有害物がぶつかった信号をキャッチすると身体は全力をあげてこれを阻止しようとします。
この阻止しようと働いているとき、闘っているときに、前述の身体の種々のサインを出すんです。このサインは身体の調子をもとに戻すバランスを取るときのエネルギー消費の現れ方でもあります。つまり、軽い風邪症状に近い体調時は、身体が闘っていることの証なのです。そして、いつの間にかこの症状が消えて、病気に至らなければ自然治癒したことになる。体内の自然治癒力が勝利を収めたことになります。
これって、何でもないことのようだけど、本当はすごいことなんですよね。