血清のプロがあったら戦争がなくなる!
地球上で戦争があるのはどうしてだと思いますか?
初めての戦争はどうして起きたのだと思いますか?
それは、相手が持っていて自分が持っていない物を欲しがったら、相手がくれないので嫌がることをして、くれるように仕向けたことからなのです。
何回かくり返しているうちに、相手の物を欲しいということよりも嫌がることをすることが楽しくなってしまった。つまり、心の中に悪玉菌が育ってしまったのですね。これがこの世にはびこる憎しみのはじめです。
これを直すのには愛というものの中に住む、善玉菌がどっさり必要になります。
もうちょっと賢い人間たちは自分の欲しい物と相手の欲しい物を交換することを思いついたのです。
それが今日の交易・流通文明を作ったのですが、もし、その誰もが無条件で相手の欲しがる物を、心から相手の喜ぶ顔が見たくって、分けてあげていたらどうなったでしょう?
えっ? そうしても、貰った人間がもっと欲しい、全部欲しいってなってしまうのでは・・・? 人間の欲は限りないものだから? そうです、きっとそうなるでしょう。
だって人間は栄養をとって成長するという仕組みの生物ですから、他のものを取りこむという能力は、そのまま人間がいう欲望というエゴ虫を持っていることで、宗教でさす原罪なのです。
そして、持てば持つほど他に取られるのではという不安がでてくるのです。
それが自他のはじめ、差別のはじめの始めなのです。
ただ、その能力は遺伝子の中の免疫という力を育てることにもつながっていったのです。そのままそれは、他の違いをも認める能力でもあるはずなのです。
EQ(☆1)訓練で生まれた土地が違おうと、肌の色や目の色といった形質が違おうと、持ってる物が違おうと、他との違いを認め合って、自分自身が自分自身であることに心から満足するようになれたら他のものを欲しがらなくなり戦争なんて絶対起きなくなるはずなのです。
しかし、IQ(☆2)が高くなり文明は進歩したけれど、人類はまだそこまでEQは高くなれていません。残念なことにです。
いっそのこと、愛に棲む人としての誇りをたっぷり持ったEQの高い人の血清を作って、予防接種のように全人類に打ってみてはどうでしょう?
かつて天然痘を撲滅させたみたいに、すべての憎しみの悪の元を押さえる、血清中の血清、“血清のプロ”を早く作り出したいものです。
☆1 EQ(emotional intelligence quotient) 情動性指数
☆2 IQ(intelligence quotient) 知能指数