第十一話『きょこちゃんとシンデレラのお鍋』①

「こんな大人に愛った(あった)から」第十一話

きょこちゃんの「愛」たっぷりのストーリー。

予想外の出来事

「えぇっ!!」

カタログを開けてみて、きょこちゃんは、ドッキリ!!

「以前のカタログにあった、あのシンデレラのお鍋がないわ!!」

―――シンデレラのお鍋―――
きょこちゃんが、ひそかにスタンプを貯めてかえようと思っていた、白いきれいな、あのホーローのお鍋。いつの間にか、きょこちゃんの中では、「シンデレラのお鍋」と呼んでいた、あのお鍋。

「あのお鍋が、カタログに載っていない!!」

ドキドキしながら、何回も何回も何回もカタログを見なおしましたが、やはり、あの白いお鍋はありません。代わりに、ピカピカのきれいなお鍋のセットが載っているのです。

「えぇっー!! どおしてなの?」

きょこちゃんは転校生

2年生になった新学期、きょこちゃんは、山の手から下町の小学校へ転校してきました。

転校初日、

「どんなお友達ができるかしら?」

ワクワクしながら、お母さんに送られて学校に行きました。教室で紹介されました。

きょこちゃんは、ピョコンと頭を下げました。

「よろしくお願いします!!」

「帰る頃、校門までお迎えに来ますからね。」

と、お母さんが帰っていくと、きょこちゃんはお席替えするまではここにね、と1番後ろの席に座ることになりました。

お机は二人がけ。その一方には、モシャモシャ髪の女の子が座っていました。

「わぁっ!! きょこちゃんとおんなじモシャクシャ頭ね。毎朝お髪をとかすの痛いのよねぇ。今は、3つ編みにしているから、ましだけど・・・・・・きれいにとかしても、すぐ汚く見えちゃうのよねぇ、くせっ毛って、たいへんよねぇ。」

その子は何も答えませんでしたが、クラスのみんながクスクスと笑ったみたいでした。

(キーンコーン、カーンコーン)
休み時間になりました。

きょこちゃんが、お席を立つと誰かが、

「はじめのいーっぽ(1歩)。」

と言いました。続けて、一斉にガタガタガタ、クラス中の皆が立ち上り、きょこちゃんに続きます。きょこちゃんがみんなの方を見ると、全員ピタッと、動きを止めます。廊下に出ても同じ、トイレまでの道をゾロゾロゾロ、

で、きょこちゃんが振り向くと、みんなピタッと動きを止めます。

「わぁっ!! おっもしろい!!」

きょこちゃんは、すっかり嬉しくなって、にこにこしながら、ピョンピョン跳ねるように、そこら中を動き回り時々ぱっと振り返っては、みんながピタッと止まるのを楽しみました。

(キーンコーン、カーンコーン)

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