「本気で美しくなりたい人」「健やかな身体でいたい人」の願いを叶えるために、きょこちゃん(京子センセイ)が普段からされているお話を中心に、お伝えしていきます。 京子センセイご自身が執筆された書籍の一部に加え、ご自身の長年の研究に基づく健康法や美容法、食事のレシピなどもお伝えしていく予定です。
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第五話『おばあちゃんを買いたいの』①

「こんな大人に愛った(あった)から」第五話

きょこちゃんの「愛」たっぷりのストーリー。

おばあちゃんとお友達に

 「コンニチワ」

「はい、コンニチワ」(ウフッ、本当のお母さんみたい。)

白いフェンスの向こうのおばあちゃんが、あいさつを返してくれたので、すっかり、うれしくなったきょこちゃんはおもちゃのベビーカーを押して、また、同じ道を引き返しました。

「まぁ、まぁ、かわいいお母さんだこと。赤ちゃんのあんよが地面をずっているけど・・・」

「えっ?」

「さぁ、直してあげましょうねぇ。こっちへいらっしゃい。」と、お人形の首に巻きついていたおんぶヒモを脇に入れ直してくれました。

「はいっ、これで大丈夫。」

「ありがとう!!」

「それにしても、おおきな赤ちゃんねぇ。」

「きょこちゃん・・・がすぐに大きくなるだろうって、材木屋のおじちゃんが、大っきなママ―人形買って下さったのよ。」

きょこちゃんは、力を込めて説明しました。

「この子、寝んねして起こすとママ―っていうの。」

「そうなの、いい子なのねぇ。」

「うん!! そうなの。よっちゃんをね・・・この間、生まれた妹なの・・・まだ、赤ちゃんなのよ・・・きょこちゃんがおんぶしようとしたら、落っことしちゃいそうになっちゃって・・・きょこちゃんは、ママ―ちゃんだけをお子守りしなさいって・・・そして、よっちゃんがお寝んねしている時は、起こさないように、お外で遊びなさいって言われたの。赤ちゃんは、どっさり寝なくちゃならないんですって。もっと大っきくなったら、よっちゃんも一緒に遊べるんだけど・・・だから、今はママ―ちゃんとだけしか遊べないの。」

「他にお友達はいないの? 同んなじくらいの年の子は?」

「おとなりの阿部ボクちゃんは、きょこちゃんより1つ年上なの。でもね、幼稚園に行っちゃうから、いつもは遊べないのよ。」

「そぉ、きょこちゃんも、今年から幼稚園行くの?」

「うぅん、きょこちゃんね、幼稚園のテスト、おっこっちゃったの。S大附属ってあるでしょ? あそこ受けたんだけど、小っちゃすぎるって、言われちゃったのよ。よっちゃんよりずーっと大きいのに。だから、幼稚園にはまだ行けないの。どうして、小っちゃいとだめなのかしら? お母ちゃんも時々、いろんなこと聞くと、もっときょこちゃんが大きくなったらわかるわよって、言うの。だから次の日に、もうきょこちゃん、昨日より大っきくなったから、わからしてって言うと、まだまだって・・・」

 髪が白くって、ピンク色のほっぺのおばあちゃんは、きょこちゃんの話をにこにこして聞いてくれました。時々きょこちゃんが不満そうにお口をとがらせると

「よくわかっています」というように、にっこりうなずきながら、

「ところで、きょこちゃんはどこの子なの?」

「はいっ、この道の先の前に農場だったところの子です!!」

「あぁ、あそこの古い倉庫の向こう側ね。」

「はい、そうですよ!! おばあちゃんは、ここの家の子でしょ?」

「ここの家の子? あらっ。」

おばあちゃんは、ちょっと笑うと、

「わたしはね、新潟の田舎から来たの。だから、ここの家の子じゃないけど、仲良しになってくれるかしら?」

「わぁっ!! ほんと? お友達になってくれるの?」

「そう、きょこちゃんがよかったらね。」

「おばあちゃん、もお友達いなかったの?」

「そうなの。」

「わぁ!! きょこちゃんとおんなじ!!」

おみやげは、みにくいアヒルの子の子猫ちゃん

 2度目に行った時は、きょこちゃんはベビーカーにおみやげを積んでいました。

 「ニャーア」

 「あらっ!! びっくり!! どうしたの? この子猫ちゃん。」

「あのね、阿部ボクちゃんが、幼稚園の前の道から拾ってきたの。落っこってたんですって、5匹もいっぺんに。それでね、阿部ボクちゃんのお母さんが、みんな元のところに返していらっしゃいって言ってね、きょこちゃんは、その中のいっちばんかわいくない子を※動物ヨーチと換えっこしたの。」(※砂糖衣のついた動物型ビスケットのこと)

「どうして、いっちばんかわいくない子を?」

「だって、みにくいアヒルの子になるかもしれないと思ったんですもん。でもね、きょこちゃんのお母ちゃんも返しなさいって言ったの。赤ちゃんの息を吸っちゃうんですって。そうすると、赤ちゃん死んじゃうんですって、赤ちゃんって、よっちゃんのことよ。よっちゃんの息を吸っちゃうなんて、信じられないけど・・・だって、こんなに小さいんですもん・・・でも、もし本当に赤ちゃんの息、吸っちゃったら困るでしょ?おばあちゃんの息は吸わないから、おばあちゃんのおみやげにしたんだけど・・・おばあちゃんは、きょこちゃんみたいに、ママ―ちゃんも持っていないから、猫ちゃん持ったら、さびしくないかしらって思ったの。」

「そう? どぉれ、よぉくお顔を見せてごらん、子猫ちゃん。あぁら、本当にみにくいアヒルの子だわねぇ。ボロ雑巾みたい。見事にいろんな色が混ざっている。」

「ニャーア」

「声までガラガラ声だわねぇ。」

「ねぇ? きっときっと、みにくいアヒルの子の子猫ちゃんよ。いろんな色の方が、ずーっと今にきれいになると思うの。」

「こんな小さな子猫を捨てとくわけにはいかないしねぇ、生きられないよね。家の大ちゃんが、喜ぶかも知れないし、きょこちゃんがせっかく動物ヨーチとかえっこしてくれたんだもの、きょこちゃんのおみやげ、もらいますよ。」

「わぁっ!! よかった!!」

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